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皆さんへ


私事ですが・・・

いつも応援して下さる皆さんに、ご報告があります。


今週9~11日に浜松で開催される

「2011年度競泳国際大会代表選手選考会(東北関東大震災復興支援チャリティー大会)」を

体調不良(入院、手術)により、棄権することになりました。


女性特有の月経時に、腹痛、胃痛、腰痛、背中痛、吐き気、食欲減に悩まされています。

時には、寝込んでしまうこともあります。

その症状が悪化したのは、今年に入ってから。

特に、今年2~3月中旬の痛みには、耐えられないものがあり、病院へ。

セカンドオピニオンのつもりで、3つの病院へ行きました。

3つの病院とも、同じ診断結果でした。


「子宮内膜症」
「卵巣のう腫(チョコレートのう腫)」


男性の方は、聞きなれない病名かもしませんね。

女性が妊娠する際に、重要になってくる体の部位の病気です。

「卵巣のう腫」については、「のう腫」が破裂、捻転した場合、

激痛があり、緊急手術もしなければならないそうです。

同時に、先生からは、この病気を治療しないと不妊症になる可能性があると言われました。


もちろん私は結婚しているので、いつか子供も授かりたいと願っています。

旦那さんをはじめ、家族や指導者、関係者、お医者さんとも相談し、

今後の為にも、不妊症や痛みの不安を減らすために、手術をすることになりました。

腹腔鏡手術(お腹に3つの穴を開け行う内視鏡手術)です。

全身麻酔だと聞き、怖気づいている情けない私です(笑)


それ以上に、応援して下さっている皆さんに、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

復帰してから、たくさんの方々からパワーを与えて頂きました。

今年は世界水泳、来年は五輪・・・こんな時期に病気。

良い練習が出来ていただけに、悔しい気持ちでいっぱいです。

しかし、心身共に健康であるからこそできる水泳。

今は、不安を勇気に変えて・・・頑張ります。


3月中旬に分かっていたことなので、もっと早くに報告すべきでしたが・・・

心配をかけたくなかったので、入院直前に、このような形で報告させて頂きました。

ご理解下さい。


最後に・・・誤解してほしくないこと。

この「子宮内膜症」「卵巣のう腫」は、水泳をしていたからなった病気ではありません。

激しいトレーニングをしていたらでもありません。

この病気については・・・10~20代の若い女性にも多く、

私の症状である「チョコレートのう腫」は30代、40代に多く見られるそうです。

更年期を過ぎて「卵巣のう腫」が見つかる人もいるようです。

そういう意味では、10代から年配者まで注意が必要なのが「卵巣のう腫」だそうです。

女性なら、誰でもなり得る病気なのです。

しかし・・・この病気の原因は、分かっていないそうです。

卵巣は、別名「沈黙の臓器」ともいわれるくらいで、症状がない人がほとんどだそうです。

私の場合は、痛みなどがあり発見されましたが・・・(泣)


だからこそ、女性の皆さんに言いたい。

とてもデリケートな問題なので、検診に行きづらいこともあるでしょう。

しかし勇気を出して、1年に1回は、婦人科へ検診に行って下さい。

自分自身の体のチェックをして下さい。


正直、今回の体調不良の詳細を公表するべきか否か悩みました。

女性特有の病気なので、とても恥ずかしい想いもありました。

しかし・・・いつも、どんなときでも、応援して下さっている方々に

きちんと誠意を込めて、報告したいと思いました。

そして、これを機に女性の方々が、

勇気を持って、婦人科検診へ行くことが増えてくれると嬉しいです。


今後の予定は、明日7日に入院、8日に手術・・・

1週間の入院生活後、1か月のリハビリ予定です。

その後については・・・今のところ白紙。


選考会の前日に手術・・・正直、複雑な心境です。

自分自身の思っているようにいかないのが人生。

「人生、山あり谷あり」と言いますが、本当ですね。

でも思い通りにいかないことは、ラッキーなのかも。

きっと大きく成長できるチャンスなんだ。


9日から始まる選考会では、出場する全ての選手が、

それぞれのベストパフォーマンスができるよう祈っています。

病院から、精一杯のパワーを送らせて頂きます。

日本が大変な時期だからこそ、スポーツの力で、日本の強さを示してほしいです。

頑張れ!日本!


今は、辛く、苦しく、悲しいですが、それが、今の私。

私のすべてであり、実力なのです。

私は、私自身を受け止めます。

正直、苦しい作業です。

でも、東日本大震災で被災された方々の苦しさに比べたら・・・私の病気なんて。


私も早く元気になって、日本中に、もっともっと笑顔の輪を広げたい。

笑顔は、優しさのシンボルマーク。

笑顔の普及大使として、頑張れる日を夢見て・・・

今は、ただ私の中にある底力を信じます。


「どうなれるか・・・」より「どう生きるか・・・」。

すべては、終わってもないし、始まってもいない。

いつもどんな時でも、「今」がスタートラインなんだと信じて。


いつかまたプールで会える日を楽しみにしています・・・

皆さん、いつも温かい応援をありがとうございます。



2011年4月6日  萩原智子

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